初めての派遣社員　登録から就業までの基本ステップ【前編】

派遣社員はライフスタイルに合わせて働きやすく、また短期間でさまざまな仕事を経験できる魅力的な働き方です。しかし、派遣社員の就業までのステップは、直接雇用であるパート・アルバイト、正社員とは異なるため注意が必要です。

この記事では、初めての方でも安心して派遣社員をめざせるよう、登録から就業までの基本的なステップを2回に分けて紹介します。ステップごとに押さえておくべきポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

登録から就業までは8ステップ

派遣会社によって異なりますが、一般的なステップは、Web登録、登録会、スキルチェック、面談、仕事紹介、職場見学、雇用契約、就業前研修の8つです。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

Web登録

今すぐに働く気がない場合でも、派遣社員で働いてみたいと思ったら、まずは派遣会社に登録をしておくことが重要です。なぜなら、派遣の求人は登録者に紹介される仕組みになっているからです。求人情報で希望の仕事を見つけてから登録をしていたら、間に合わないこともあります。

登録方法は派遣会社によって異なりますが、事前にWebでプロフィール登録を行うことが一般的です。名前や住所などの個人情報、希望の職種や過去の経歴などを記入します。

登録会

事前のWeb登録が済んだら、登録会に参加します。登録会では、派遣の働き方のルールや給与の受け取り方、福利厚生や社会保険についての説明、スキルチェックやコーディネーターとの面談が行われます。

登録会は、来社、電話、オンラインの3種類があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。派遣会社によって、どの登録会を実施しているかは異なるため、事前に確認しておきましょう。

来社登録

電話やWebで予約をした後、派遣会社に出向いて登録します。コーディネーターと直接会って話すことができるため、初めて派遣社員として働く方、いろいろ質問をしたい方には向いています。派遣会社の雰囲気なども肌で感じることができます。

また、自分の強みや希望条件をコーディネーターに直接アピールでき、キャリアパスについてもその場で的確なアドバイスがもらえるため、希望の職場に出会える確率が高まります。場合によっては、登録会で仕事を紹介され、就業までスピーディーに進むこともあります。

登録会は無料で参加でき、土日や平日の遅い時間に開催されているケースも多くみられます。そのため、現在、他の職場で働いているなど、昼間の参加が難しい方も気軽に登録会に参加できます。

デメリットは来社する手間と時間がかかることです。登録会は定員があるため、希望の日時に参加できるとは限らず、自身の日程調整も必要です。派遣会社が自宅から遠い場合、往復の時間や費用がかかります。

登録会には、運転免許証など本人が確認できる書類、履歴書、職務経歴書、印鑑、通帳など給与の振込口座がわかるもの、筆記用具を持参することが一般的です。派遣会社によって異なるため、事前に持ち物はよく確認しておきましょう。

服装は基本的に自由ですが、清潔感のある服装を心がけましょう。悩む場合は、スーツかオフィスカジュアルがおすすめです。

電話登録

電話で派遣コーディネーターと話し合いながら登録を行います。派遣会社に出向く時間やコストがかからないのがメリットです。顔を直接合わせることはありませんが、コーディネーターに直接質問できるので、不安を解消しやすく、雰囲気もつかみやすいのが特徴です。

一方で、来社登録に比べて、就業までのスピードは落ちる傾向にあります。業務内容や職場への希望条件のヒアリング、仕事の紹介と説明、質問に対する回答など、その都度、コーディネーターと電話する必要があります。コーディネーターと電話をする時間を調整する必要もあり、忙しい方はスケジュール調整を負担に感じるかもしれません。

オンライン応募・面談

派遣会社の求人サイトで応募したり、仕事の希望条件などを伝えて求人紹介を受けたりします。コーディネーターと話す時間が不要なため、いつでもどこからでも気軽に対応できるのがメリットです。

しかし、登録した情報のみで判断されるため、紹介される求人数が少なかったり、マッチングの質が下がったりすることもあるようです。派遣先の企業の社風に合うかといった判断も難しく、ミスマッチも起こりやすいので注意が必要です。

最近はWeb面談も登場しました。オンライン会議ツールを使い、訪問せずにコーディネーターと対面でやり取りができます。Web登録の手軽さと対面の良さを合わせたものといえるでしょう。派遣会社が実施している場合は積極的に活用しましょう。

遅刻、無断欠席はNG

どの登録会においても、遅刻や無断欠席はNGです。交通遅延や体調不良などで、どうしても間に合わない場合やキャンセルしなければならない場合は、必ず事前に連絡をしましょう。

登録会は仕事に対する希望条件を伝える場だけでなく、派遣会社が社会人としての基本的なスキルがあることを確認する場でもあります。連絡なしに遅刻や欠席をした場合、派遣先でも同様に遅刻や無断欠席をする恐れがあると判断され、仕事を紹介しもらえない可能性があります。

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派遣社員として働きたい場合、2～3社の派遣会社に登録することが一般的です。働きたい業種や業界が特に決まっていない場合は幅広い求人を扱っている派遣会社、アパレルやコールセンターなど働きたい職場が明確にある場合は、その業界に強みがある派遣会社に登録することをおすすめします。

綜合キャリアオプションなら、事務系からコールセンター、販売やクリエイティブ職まで幅広い業界・業種の求人を取り扱っているため希望の職場をみつけやすいと好評です。

電話かWebで事前登録を行った後、登録会ではあなたの希望の仕事や条件、職歴や強みとなるセールスポイントをコーディネーターに伝えてください。全国に拠点が多いため、登録会の参加もスムーズです。

後編ではスキルチェック、面談、面談、仕事紹介、職場見学、雇用契約、就業前研修について解説します。