派遣会社に交渉して時給UP 成功させるために押さえておきたいこと

派遣会社に時給交渉する場合は、時給アップにふさわしい条件を整えて、適切なタイミングを見計らうことが大切です。派遣で働いて経験を積んだ人は、ぜひタイミングを逃さずに時給交渉を試みてくださいね。

本記事では、派遣会社への時給交渉を成功させるポイントを解説します。

派遣会社への時給交渉成功のポイント

派遣社員の時給交渉における一般的な昇給額は、約50円です。金額だけを見ると少なく感じられるものの、8時間勤務では1日あたり400円、1ヶ月(20日)では8,000円もアップします。

ここでは、派遣会社に時給交渉を成功させるための4つのポイントを解説します。

時給を上げる理由を明確に伝える

派遣会社への時給交渉では、スキル・資格・勤続年数・実績など、時給アップにふさわしい理由を伝えることが大切です。根拠もなく、ただ昇給を求めると、派遣会社からの信頼を失う恐れもあるので注意しましょう。

理由を明確にした時給交渉の例

先日、「MOS Expert」の称号を取得しました。また、就業時点ではPowerPointの使用経験はありませんでしたが、現在は資料作成も1人でできるレベルにまで上達しました。これまで以上に業務効率に貢献できると自負しているので、時給を上げていただくことはできないでしょうか?
現在、事務業務に加えて、ほかの派遣社員への教育も行っています。就業当初より強い責任感を持って臨んでおり、今後もますます派遣先に貢献したいと考えているため、時給を上げていただけないでしょうか?

資格を理由に時給交渉を行う際は、その資格が仕事でどのように役立つのかを具体的にアピールしましょう。派遣先で取得を勧められている資格であれば、より説得力が増すのでおすすめです。

時給交渉に適したタイミングで伝える

派遣の時給交渉では、成功しやすいタイミングを狙うのがポイントです。以下に、時給交渉に適した4つのタイミングを紹介します。

①契約前

自分の経験やスキルが活かせる仕事に応募する場合は、契約前に時給交渉を申し出るといいでしょう。職場見学などで派遣先企業によい印象を持ってもらっている場合は、希望額で時給交渉が通る可能性も高いです。

②契約更新時

すでに派遣先で就業している場合は、契約更新時に時給交渉を切り出しましょう。契約更新は、派遣先からの信頼を証明するものであり、契約を見直す絶好のチャンスです。契約更新にあたって派遣担当者と面談を行う機会があるので、そのタイミングで時給交渉を申し出ましょう。

③契約内容と実際の業務内容に相違があるとき

派遣社員に契約書にない業務をさせることは、法律で禁止されています。時給交渉に関わらず、契約書にない業務を任された場合は、派遣会社に相談して適切な処置を依頼しましょう。

ただ、契約書にはない業務を任されつつも、従事することが苦ではないのなら、派遣先に交渉して時給アップを申し出るチャンスです。「当初の契約よりも責任の大きい仕事を任されているので時給を上げてほしい」という旨を伝えてみましょう。

④周囲と明らかな待遇差が感じられたとき

同一労働同一賃金の制定により、派遣社員と正社員との間で待遇差を設けることは禁止されています。また、「他社の派遣社員と同じ仕事をしているのに時給が低い」というケースもあるでしょう。明らかな待遇差がある場合は、時給交渉が受け入れてもらえる確率も高いです。職場訪問や面談の際に、派遣担当者に相談してみましょう。

自分の仕事ぶりについて一定の評価を得ている

派遣先の派遣社員に対する評価は、派遣会社にも伝わっています。派遣先から「信頼できる派遣社員」というお墨付きがもらえていれば、時給交渉も受け入れてもらいやすいでしょう。

「評価されている」ことを理由に時給アップを申し出る場合は、自分のどういった点が認められているのかを具体的に伝えるのがポイントです。

評価をもとにした時給交渉の例

自主的に業務マニュアルや書類のひな形を作成し、上司から「〇〇さんが来てくれて仕事がラクになった」と褒めていただいたこともありました。取引先の担当者様にも、指名でお電話をいただくなど、多くの方と信頼関係を築けていると自負しています。今後も派遣先で活躍したいので、時給アップをお願いできないでしょうか?

注意点として、勤続期間が1年未満など、十分な評価を得られていない場合は、時給交渉が成功する確率は低いです。時給交渉は焦らずに、材料が揃うまで待つことをおすすめします。

派遣先・派遣会社と良好な関係にある

派遣の時給交渉を成功させるには、派遣先・派遣会社と日頃からよい関係を築いておくことがポイントです。

派遣先・派遣会社と良好な関係を築くポイント

  • 理由のない遅刻や欠勤をしない
  • 遅刻や欠勤の際は必ず連絡する
  • 進捗報告・情報共有をこまめに行う
  • 業務に関するスキルアップに積極的に取り組む
  • 派遣先の社員とのコミュニケーションを大切にする
  • 派遣担当者に相談できる関係を築いておく

時給交渉の依頼は派遣担当者から派遣先へと伝えられるので、派遣担当者と信頼関係を築いていれば、昇給の後押しをしてもらえるでしょう。反対に、派遣担当者との関係性が悪い場合、そもそも時給交渉の話を派遣先に伝えてもらえない可能性もあります。

派遣先では、直属の上司はもちろん、同僚や先輩、他部署、取引先など、あらゆる方面と良好な人間関係を築いておくことが大切です。

給与重視なら時給が高い派遣会社に登録するのもオススメ

勤務態度に問題がなく、派遣先からの信頼を得ていても、派遣会社の方針によっては時給交渉を認めてもらえないケースもあります。このような場合は、他の派遣会社を検討することもおすすめです。

同じ派遣の仕事でも、派遣会社によって時給や待遇が異なります。よりよい条件で働きたいのであれば、比較的時給を高めに設定している派遣会社を選ぶとよいでしょう。

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