人間力が大事！AI時代に活躍する事務職とは？

あらゆる企業でAI導入の動きが活発化、事務職の将来性を危ぶむ声も聞こえてきます。しかし事務職が完全になくなるかというと、そうとは限りません。企業のニーズに適う人材であれば、事務職としてキャリアアップをめざすこともできます。

今回の記事ではAIの活用が進んでも事務職に任される仕事や、AI時代で活躍する事務職の特徴を解説します。事務職の将来性が気になる方は、当記事を参考にしつつ自分のキャリアプランを見つめ直してくださいね。

1.　AI時代でも残る事務職の仕事とは？

事務職の業務では、AIの台頭により将来的に人間が担う仕事は減るとも言われています。デジタル技術による企業の変革を促すDX推進が注目される中で、「事務職で働いていて大丈夫なの？」と不安に思う人も多いでしょう。

たしかに事務職でよくある定型業務や数字を扱う業務は、人間よりAIのほうがミスなく迅速に処理できます。コスト削減や効率化のため、今後は事務職の仕事の多くがAIにとって代わられる可能性は大いにあります。

しかし事務職のすべての業務をAIがこなせるのかというと、そうではありません。ここでは、AIが参入しても事務職に任される仕事を見ていきましょう。

1-1.　創意工夫が必要な仕事

現時点におけるAIは、クリエイティブなことや臨機応変な対応が苦手です。このためマニュアルに当てはまらない柔軟な対応が必要となる仕事は、事務職が担うことになるでしょう。

たとえば資料作成を頼まれた際に、クライアントの立場を考慮した文章に仕上げる、指示がなくても必要な資料やパンフレットを用意するなど、プラスαの仕事ができる人は事務職として重宝されます。

創意工夫をするためには、「自分から課題を見つけて率先して解決に取り組む」ことが必要です。これまでの事務職のイメージとは異なり、主体性や積極性が求められます。

1-2.　対人コミュニケーションが必要な仕事

感情を汲み取ったり、相手の真意を推測したりすることも、AIではなく人間のほうが得意とするところです。相手の立場や理解度に応じて言葉を選び、やり取りの中で信頼関係を築けるのは人間によるコミュニケーションの強みといえます。創意工夫のある仕事をするためにも、相手のニーズを汲み取るためのコミュニケーションスキルは欠かせません。

電話応対業務も、人間が行う仕事として残るはずです。機械より人間の声のほうが丁寧な印象を与え、相手の意見を汲み取って細かなフォローができるからです。

コミュニケーションを円滑に行うためのビジネスマナーは、AI時代でも重要なスキルです。むしろAIによるコミュニケーション不足を補うためにも、これまで以上に丁寧でホスピタリティ精神溢れる対応が求められるでしょう。

2.　AI時代で活躍する事務職の人物像

AIの参入によって事務職は完全にはなくならないものの、求人数は減少していくと考えられます。では、AI時代で必要とされる事務職であるためにはどのような人物をめざせばよいのでしょうか。ここでは、AI時代でも企業から頼りにされる事務職の特徴を紹介します。

2-1.　人間力が高い事務職

人間力とは他者を尊重しつつ、自立した人間として社会で生きていく総合的な力のことを言います。ビジネスシーンにおいては、「あの人がいれば大丈夫」と周囲から信頼を集める人が、「人間力が高い」と評価される傾向にあります。

人間力は、ただ技術を磨けばよいわけではありません。他人を思いやる力や、責任を持って仕事をやり遂げる力といった内面的な強さも必要です。具体的なスキルとしては、ビジネスマナー、コミュニケーションスキル、ホスピタリティ精神、ヒアリング力、協調性などが求められるでしょう。

事務職に当てはめると、「この人に仕事を頼みたい」「この人がいると社内が明るくなる」と思ってもらえる人は、人間力が高いといえます。AIにはない豊かな人間性を武器にして、頼れる事務職をめざしてください。

2-2.　AIを活用し、業務効率化ができる事務職

今後、事務業務の中でもデータ入力や集計・分析作業はAIが、クリエイティブな業務や対人業務は人間が行う形へとシフトしていくでしょう。AI時代における事務職には、「与えられた仕事をこなすこと」より、「自ら仕事を探して業務改善に取り組むこと」が求められます。

AIを活用できる事務職となるためには、IT知識も必要です。システムやソフトウェアの使い方がわからない状態では時代に取り残されてしまいます。これからは一般事務でも簡単なプログラミングスキルが必要となる可能性もあるので、積極的にITを学んでみてください。

3.　派遣の専門事務で専門知識を身につけるのもオススメ

AI時代の事務職として生き残るためには、一般事務だけでなく、営業事務、金融事務、貿易事務といった専門事務をめざすのもおすすめです。業界に関する高度な専門知識がある事務職は、企業でも頼れる存在となります。金融事務であればファイナンシャルプランナーの資格取得をめざす、貿易事務では語学力を磨くなど、専門スキルを深めていくと自分の市場価値を高めることができますよ。

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