派遣社員から正社員になれる人・なれない人は何が違う？【後編】

派遣社員から正社員にステップアップできる人はどのような人なのでしょう。派遣社員のマインドのままでは、なかなか正社員にはなれません。正社員は長期雇用が前提なので、相応の覚悟を持って転職活動に臨みましょう。

【後編】の今回は、派遣社員になれない人の特徴を解説します。また、派遣社員のうちにするべきことにも触れるので、派遣社員から正社員になりたい方は、ぜひ参考にしてください。派遣社員になれる人の特徴を知りたい方は、合わせて【前編】もご覧くださいね。

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派遣社員から正社員になれない人の特徴

いつまでも正社員採用に至らない人は、企業に何かしらの不安要素を感じさせている可能性があります。企業が正社員として雇いたい人材と、そうでない人材の特徴を理解して、自分自身を振り返りましょう。

ここからは、派遣社員から正社員になれない人の特徴を4つ解説します。

①安定志向で向上心がない

「正社員なら安定できる」という考えから、派遣社員から正社員への転職を考える人は少なくありません。しかし、企業が欲しいのは向上心が高く、企業の活力となる人材です。「福利厚生や待遇が魅力的だから」という理由だけでは、正社員として採用されるのは難しいでしょう。

派遣の一般事務でも、業務効率化のための手段を考えたり、スキルアップのために資格取得をめざしたりなど、チャレンジできることはたくさんあります。「入社後はこんなことをしたい」という具体的なプランがあれば、企業にも意欲を評価してもらえます。

②仕事よりプライベートを重視する

プライベートの充実は大切ですが、正社員をめざすのであれば、仕事にも熱量を持って取り組むことが求められます。ましてや、面接の段階から「プライベートが最も大切」という人を、正社員で雇う企業は少ないでしょう。

プライベート重視と明言する人は、勤務意欲がなく、仕事に対するモチベーションが低いとみなされます。正社員として働くのであれば、休日に資格取得の勉強をしたり、プライベートの時間に業界の知識を学んだりといった努力も必要です。

③受け身で「指示待ち」の姿勢

指示がなければ動けない人は、正社員としての資質がないと判断されます。企業が求めるのは、自ら課題を発見し、問題解決に取り組める人材です。いつまでも指示待ちの姿勢では、自分で考える力が身につかず、キャリアアップにもつまずいてしまいます。

難しく感じるかもしれませんが、まずは「分からないことは質問する」「自分にできることを探す」など自分からのアクションができればOKです。上司や同僚と積極的にコミュニケーションを取ることも、指示待ちを克服するポイントになります。

④責任範囲を自ら限定する

派遣社員は与えられた仕事をこなすだけでよかったとしても、正社員にはさまざまな業務に自分ごととして取り組む姿勢が求められます。「自分はこの業務しかしない」「自分には分からない仕事は引き受けない」というスタンスでは、正社員としての成長が見込めません。

一般事務でも、忙しそうな社員を手伝ったり、業務改善の提案をしたりなど、積極的に企業に関わりを持ちましょう。上司からの信頼を得られれば、より大きな案件を任されることもあります。

正社員をめざす人が派遣社員のうちにするべきこと

派遣社員として働いている間も、正社員採用に向けて努力できることはたくさんあります。むやみに休まない・遅刻をしないといった基本的なマナーを押さえたうえで、自分にできることを責任を持ってやり遂げましょう。

ここでは、正社員を目指す人が、派遣社員のうちにしておきたいことを2つ紹介します。

専門性を身につける

専門性の高い人材は企業からのニーズが高く、転職もスムーズに進みます。一般事務職で専門性を身につけるためには、資格取得が近道です。興味がある仕事について調べ、実務に役立つ資格を取得してください。

たとえば、経理事務なら簿記検定、秘書なら秘書検定に挑戦するなどが考えられます。めざす職種が決まらない人は、まずはMOSや日商PC検定を受験し、PCスキルを証明できる資格を取っておくことがおすすめです。

説明できる成果を出す

派遣社員の事務職として働く中で、積極的に仕事に関わり、成果を出しましょう。主体性を持って仕事に取り組んできたことをアピールできれば、正社員としても認められやすくなります。

【派遣社員として成果を出す例】

・自主的に作成したマニュアルが評価され、新人研修用の資料として採用された。 ・企画職に憧れ、一般事務から企画アシスタントの派遣に転職した。商品企画や顧客とのやりとりなど多くのことを学び、勤務意欲が評価されて時給アップのお話もいただいた。

企業側は派遣社員に対して、「責任感や持続性はあるのか」「コミュニケーションはできるのか」といった不安を感じています。正社員としてふさわしい人材であることをアピールするためには、資格取得に向けた努力や、派遣先企業から認められたエピソードを、具体的に伝えましょう。

事務派遣で資格取得や経験値アップにチャレンジ！

派遣社員から正社員になれない人の特徴として、「プライベート重視（偏重）」「安定志向」「指示待ち」といったことが挙げられます。正社員になるためには、派遣社員のうちから専門性を身につけておくことと、成果を出すために努力を重ねることがポイントです。事務派遣で経験を積みながら、専門性を磨くために資格取得などにも挑戦しましょう。

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