一般事務派遣からIT職種へ！活かせる資格・必要なスキル

IT関係の仕事は、「初心者には難しそう」というイメージを持つ人も多いかもしれません。とはいえ、誰でも最初は未経験からスタート。一般事務派遣からIT職種への転職は十分可能です。

IT業界は人材不足が懸念されている一方で、将来性の高い仕事です。IT業界に憧れや興味がある人は、ぜひ転職を検討してみましょう。

今回は、IT職種の仕事の種類を紹介したのち、一般事務派遣からIT職種へ転職する際に役立つ資格やスキルを解説します。一般事務派遣からのキャリアチェンジを考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

1.　IT職種の種類と仕事内容は？

IT業界にはさまざまな職種があり、仕事内容も大きく異なります。これからIT業界へ転職したい人は、自分のめざす職種を絞り込むことも大切です。

以下に、代表的なIT職種と、それぞれの仕事内容を紹介します。

IT系職種	仕事内容
システムエンジニア（SE）	顧客のニーズに応じたシステムやソフトウェアを開発・設計する。プログラマーがキャリアアップのためにSEとなるケースも多い。
プログラマー	システムエンジニアが作成した設計書をもとに、プログラミング言語を用いてシステムやソフトウェアを作成する。プログラミングの専門職。
WEBエンジニア	システムエンジニアやデザイナーの設計書に従い、インターネット上で動作するシステムやアプリケーションの設計・開発・管理・運用を行う。
WEBデザイナー	顧客から依頼されたWEBサイトをデザインし、制作する仕事。コンセプト設計から、HTMLやCSSを用いたコーディングまで担当する。
IT営業（セールスエンジニア）	IT関連の製品・情報・サービスを提供し、顧客の課題解決を提案する。営業スキルに加えて、ITや情報システムに関する知識も必要。
IT事務（ITサポート事務）	IT技術を用いた庶務業務や、IT関連の資料作成・電話対応などを行う。一般事務よりもITに関する詳しい知識が求められる。
ヘルプデスク	ユーザーに対して技術的なサポートを行い、トラブルに対応する。社員の問い合わせに応える社内ヘルプデスク、顧客のトラブル・クレームに対応する社外ヘルプデスクがある。

システムエンジニア・プログラマー・WEBエンジニアなど、IT技術職のことを「ITエンジニア」ともいいます。初心者には難しく思えますが、IT業界には未経験者歓迎の求人も数多くあるので、気になる仕事があればぜひ挑戦してみましょう。

2.　「一般事務派遣からIT職種」で活かせる資格

一般事務派遣として働きながら、IT職種で活かせる資格を取得すると、キャリアチェンジもかないやすくなります。ここでは、未経験からIT業界へ転職する際に役立つ資格を紹介します。

2-1.　ITパスポート

ITパスポートとは、社会人が身につけておきたい基礎的なIT知識を証明する国家試験です。「ストラテジ系（経営全般）」「マネジメント系（IT管理）」「テクノロジ系（IT技術）」の3つの分野から出題され、システムやデータベースから企業活動・法務まで、幅広い知識が求められます。

ITパスポートは専門知識やスキルの証明にはなりにくいものの、自分の基礎知識を養うという意味では挑戦する価値のある資格です。これからITの勉強を始める人は、まずはITパスポートの取得をめざしましょう。

2-2.　基本情報技術者（FE）

基本情報技術者は、「ITエンジニアの基礎資格」として定評の高い国家資格です。IT全般に関する基礎知識があり、システム企画やソフトウェア設計に参加できる能力を証明します。合格率は20〜30％とやや難易度は高いため、計画的に勉強することが大切です。

基本情報技術者は企業からの評価が期待できる資格でもあり、転職の際に取得しておくと意欲やモチベーションをアピールできます。システムエンジニアやプログラマーをめざす人であれば、ぜひ基本情報技術者に挑戦しましょう。

3.　「一般事務派遣からIT職種」で必要なスキル

一般事務派遣とIT職種には、共通して必要なスキルもあります。IT業界への転職をスムーズに進めるためにも、IT職種に必要なスキルを一般事務派遣で養っておきましょう。

3-1.　コミュニケーション能力

IT職種と聞くと、一人で作業するイメージが強いかもしれませんが、実は人との関わりも多い仕事です。特に、システムエンジニア・WEBデザイナー・IT営業などは、クライアントとやりとりしながら仕事を進めていくので、コミュニケーション能力が欠かせません。

クライアントの要望を聞き出すための傾聴力はもちろん、チームで働くための協調性や、わかりやすく説明するための伝達力やプレゼン力も必要です。

技術職のIT職種であれば、コミュニケーション力次第でフリーランスとしての独立もかないます。一般事務派遣のうちに、適切なタイミングでわかりやすくホウレンソウ（報告・連絡・相談）行うことや、相手の意図を汲み取ることを意識してみましょう。

3-2.　PCスキル

PCスキルは、IT職種に関わるうえで、なくてはならないスキルです。一般事務派遣では、メールの送受信やファイルの管理、Excel・Word・PowerPointといったofficeソフトの基本操作ができる人は多いでしょう。システムエンジニアやWEBエンジニアも、ExcelやPowerPointを用いてプレゼンテーションや打ち合わせを行うので、officeソフトの操作スキルは必須です。

Excelではマクロを組む際にVBAを用いますが、ITエンジニアとして活躍したいのであれば、PythonやJavaといったプログラミング言語を覚える必要があります。一般事務派遣として働きつつ、さらに踏み込んでIT知識やPCに関する知識を学んでみることをおすすめします。

派遣の「IT事務」からIT職種へのキャリアアップをめざす方法もオススメ

一般事務派遣からIT職種への正社員転職が難しい場合、派遣のIT事務やシステムエンジニアとして働き、経験を積んでからキャリアアップする方法もおすすめです。派遣であれば、未経験歓迎のシステムエンジニアやプログラマーの仕事も多く、ITを基礎から学ぶことができます。派遣社員としての勤務経験があれば、正社員への転職もスムーズに進むでしょう。

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