事務職からキャリアアップをめざす場合は、専門スキルを習得することがおすすめです。一般事務の実務経験で得たスキルは、さまざまな職種で活かせます。事務スキルに加えて、専門性を高めることで、活躍の場が大いに広がるでしょう。
当記事では、事務派遣経験+専門スキルでめざせる9つの職種を紹介します。キャリアアップをめざすために心がけることや、役立つ資格も解説するので、事務派遣経験を活かしたキャリアプランを立てたい方は、ぜひご覧ください。
1. 事務職員が専門性を身につける必要性とは?
一般事務からのキャリアアップを図る際には、事務スキルの強みを活かせる、専門性の高い職種にキャリアチェンジすることがおすすめです。
一般事務の派遣経験で得たOAスキルや情報処理能力などは、あらゆる職場で役立つスキルです。しかし、今後はさまざまな業界でAI化が進むので、一般事務の需要が減少する可能性も否めません。
事務職員としての価値を高めるためには、フレキシブルに活躍できる専門性を身につけることがポイントとなるでしょう。
一般事務の実務経験に加えて専門スキルを習得すれば、仕事の選択肢が一気に広がります。ぜひ、事務派遣経験にプラスアルファの専門性を身につけ、さらなるキャリアアップをめざしてください。
2. 事務派遣経験+専門スキルでめざせる職種【前編】
一般事務がさらなる専門性を身につけたい際には、自分がどのような業界・職場で働きたいのかを考え、必要なスキルを身につけましょう。
専門スキルの習得というと難しく感じるかもしれませんが、未経験者歓迎の求人も少なくありません。希望する業界に必要な資格や知識を勉強しつつ、未経験者歓迎の求人に応募し、経験を積みながら専門スキルを磨くことがおすすめです。
ここでは、事務派遣経験+専門スキルでめざせる、9種類の職業を紹介します。
① 秘書
秘書の仕事内容は、企業の社長や管理職といった経営陣の補佐につき、庶務をサポートすることです。上司が本業に集中できるように、電話対応やスケジュール管理、資料整理などを請け負います。
秘書を目指す際には、「秘書検定」資格を取得することがおすすめです。秘書検定は秘書に限らず、ビジネスマナーの習得にも役立つので、一般事務としてスキルアップを目指す人はぜひ挑戦してください。
② 人事
人事とは、従業員の採用や教育、社内評価制度の運用、労務管理など、企業の従業員に関わる業務を受け持つ仕事です。書類作成や給与管理、社内連絡なども行います。
人事では、従業員一人ひとりの状況を把握しつつ、経営目線からサポートするための洞察力が必要です。社会保険手続きといった専門的な業務も含むので、「社会保険労務士」や「キャリアコンサルタント」といった資格取得を目指すとよいでしょう。
③ 総務
総務とは、備品発注や株主総会・取締役会の企画運営、衛生管理や設備管理など、企業組織全体の庶務を幅広く担う仕事です。さまざまな部署と関わりながら、会社全体をサポートします。
総務では、主体性を持って業務改善に臨む提案力や、円滑にサポートするためのコミュニケーション力が必要です。総務への転職には、「中小企業診断士」「社会保険労務士」「衛生管理者」といった資格が役立ちます。
④ 営業・営業アシスタント
営業とは、サービスや商品を提案し、企業の売上につなげる仕事です。営業に興味はあるものの、一般事務からの転職に不安を感じる方は、営業活動をサポートする営業アシスタントを検討してもよいでしょう。営業職はAIに台頭されない仕事とも言われており、将来性の高さも魅力です。
営業職では、顧客と信頼関係を築いてニーズを引き出すコミュニケーション力や、業界の専門知識を身につける向上心が必要です。
⑤ 医療事務
医療事務とは、病院やクリニックなどで、受付や患者応対を行う職業です。医療事務は、正社員やパートなど雇用形態を選びやすく、未経験者歓迎の求人も多いので、一般事務から転職する人も少なくありません。
医療事務では、多忙な中でも患者さんに寄り添った対応を行いつつ、テキパキと仕事をこなすことが求められます。専門的な業務を含む場合は、「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」「診療報酬請求事務能力認定試験」などの資格を取得するとよいでしょう。
⑥ 金融事務
金融事務とは、銀行・証券会社・保険会社などで、融資業務や契約業務及び書類作成などを行う仕事です。経済に興味がある人や、数字に強い人に向いています。
金融事務で扱う商品やサービスは特殊で、業界知識が必要です。未経験から金融事務に応募する際には、「証券外務員資格」や「ファイナンシャルプランナー」などの資格を取得しておくとよいでしょう。
⑦ 経理・経理事務
経理とは、企業のお金の流れを把握し、経営状況を明確にする仕事です。伝票や帳簿の他、貸借対照表やキャッシュフロー計算書などを作成します。
経理では数字を扱う業務が中心となるため、正確性とスピードが必要です。経理業務にはAIの導入が進むと予想されるので、今後は経営の健全化に向けた提案力や、財務戦略の立案ができる主体性のある人材が求められるでしょう。
⑧ 英文事務・翻訳
英文事務とは、英語を使って一般事務業務を行う仕事です。英文によるメール応対や書類作成の他、通訳・翻訳業務を任されることもあります。英文事務から、バイヤーや通訳者など、英語を使った仕事へのキャリアチェンジも可能です。
英文事務では実務経験が重要となるため、未経験者歓迎の求人を探し、現場で経験を積みながら英語力を磨くことをおすすめします。
⑨ 貿易事務
貿易事務とは、輸出入に関わる事務作業を行う仕事です。貿易に関する知識は必要なものの、パソコンスキルやコミュニケーション力も重要なので、事務派遣経験が大いに役立ちます。
貿易事務は専門性が高い職種なので、未経験者はアシスタント業務から経験を積むケースが一般的です。職場によっては英語力も必要となるため、貿易や語学に興味を持ち、積極的に学ぶ姿勢が求められるでしょう。
まとめ
事務派遣経験に加えて、専門スキルを習得すれば、キャリアアップがめざせます。人事や総務の他、英文事務や営業職など、さまざまな職業で事務派遣のスキルを活かすことができるでしょう。
転職にあたっては、資格取得などの努力も必要です。キャリアプランを立てて、ぜひ事務職からのキャリアアップに挑戦してください。
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次回【後編】では、さらに事務派遣経験+専門スキルでめざせる職種を紹介します!
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