事務派遣の仕事内容と働き方・気になるQ&A ①職種・仕事内容編

派遣の事務職ってどんな仕事? 派遣社員と正社員は何が違うの? そんな疑問を持つ人も多いはず。そこで、事務派遣にまつわるQ&Aを、3回にわけてわかりやすく解説していきます! 

今回は、第1回の【仕事・職種編】として、事務派遣の職種ごとの特徴、必要なスキル、向いているタイプを紹介します。事務派遣の仕事内容が気になる方は、ぜひチェックしてくださいね。

Q1. 事務派遣の職種ごとの特徴は?

事務派遣の仕事は一般事務のほかに、営業事務や金融事務などもあります。事務職は職種によって仕事内容や専門性が異なるので、めざすキャリアに沿って転職先を選びましょう。

ここでは、事務派遣で人気が高い、6つの事務職の特徴を紹介しますね。

 ①事務職の王道「一般事務」

事務職として、最もイメージされるのが一般事務の仕事です。パソコンを用いたデータ入力やファイリング、電話応対、来客応対などを行います。比較的専門性が必要ないことから、未経験でも挑戦しやすく、数ある事務職の中でも人気の高い職種となっています。

なお、小規模な企業では、経理や総務が一般事務の業務に含まれるケースもあります。業務範囲は職場により異なるので、自分のスキルに応じた求人を選ぶことが大切です。

 ②営業に特化したサポーター「営業事務」

営業事務は、営業職のサポートとして、資料作成・書類作成・スケジュール管理・売上管理・顧客対応などを行う事務職です。特に、資料作成の業務が多いので、ExcelやPowerPointのスキルがある人は歓迎されます。

また、営業事務は、チームで仕事を進めたり、クライアントとやり取りをしたりなど、人との関わりが多いという特徴があります。営業職と一緒に問題解決に取り組むこともあり、一般事務と比べると、より主体性が重視されるでしょう。コミュニケーション能力や協調性、臨機応変な対応力が求められます。

 ③ホスピタリティ精神が求められる「医療事務」

医療事務とは、病院やクリニックで、受付・カルテ管理・会計業務・電話対応などを行う事務職です。患者さんは次々と来院するので、スピーディーな事務処理が求められます。一方で、一人ひとりの患者さんに対して、思いやりのある対応をすることも大切です。

医療事務に携わると、保険制度や診療報酬など、医療・福祉に関する専門知識が身につきます。病院やクリニックは全国にあるので、一度医療事務に就職すれば、経験者として転職先が見つかりやすいというメリットもあります。

 ④大胆なキャリアパスも描ける「金融事務」

金融事務とは、保険会社・証券会社・銀行といった金融機関で働く事務職です。仕事内容は業界により差があるものの、主に窓口対応や保険料支払い、契約書類作成、商品案内、入出金管理、為替業務などを行います。

外務員資格やFP技能士といった関連資格も多いので、勉強意欲のある人にオススメです。金融事務としての経験と専門的な資格があれば、ファイナンシャルプランナーや保険外交員への転職もめざせるでしょう。

 ⑤会計のスペシャリスト「経理事務」

経理事務とは、会社のお金の流れを管理する事務職です。入出金管理・伝票仕訳・経費精算・給与計算などを行います。年次業務として、決算や年末調整、税務申告も行うため、会計・法律の知識が身につく仕事です。

経理事務は経験者が優遇される傾向にあるものの、一般事務経験があれば応募可能な求人も少なくありません。また、経理に欠かせない簿記の資格所有者も歓迎されます。仕事をきっちりこなしたい人、数字の管理が得意な人にオススメです。

 ⑥グローバルな仕事に携われる「英文事務」

英文事務とは、データ入力やアシスタント業務、海外顧客とのメール・電話対応、通訳・翻訳など、事務業務を英語で行う仕事です。英語が得意な人であれば、語学スキルが存分に活かせます。

英文事務の業務は幅広く、求められる英語スキルも職場によってさまざまです。英語が話せなくても、事務経験があれば採用する企業もあります。ゆくゆくは貿易会社や外資企業へ転職したいなど、グローバルな仕事に興味がある人にオススメです。

Q2. 事務派遣に必要なスキルは?

事務派遣は職種によって仕事内容が異なるものの、共通して必要なスキルもあります。専門事務をめざす場合、希望する職種に応じた専門知識があれば有利ですが、まずはやはり基本の事務スキルが重要です。

未経験の人は、ここで紹介する事務派遣に必要な3つのスキルを身につけましょう。

 ①PCスキル

事務職に必須といえるPCスキル。タッチタイピングやメールの送受信といったPCの基本操作はもちろんのこと、Excel、Word、PowerPointといったマイクロソフトオフィスのスキルが求められます。

Wordで案内状や送付状など簡単な書類作成、Excelで表やグラフを用いた資料作成ができれば、ひとまず安心です。Excelは範囲が広いものの、四則演算やVLOOK関数、COUNTIF関数が扱える中級レベルになると、どの業界の事務職でも通用するでしょう。

 ②コミュニケーション能力

事務職は社内外の人とやり取りをする場面も多いので、円滑に仕事を進めていくためのコミュニケーション能力が求められます。相手の意図を正しく汲み取り、正確な仕事ができる事務職は、派遣先からも頼りにされるでしょう。

コミュニケーション能力にはいくつかの要素があるものの、依頼を受ける立場である事務職には、とりわけ傾聴力(聞くスキル)が重要です。コミュニケーションに苦手意識がある場合は、まずは「相手の話を丁寧に聞く」ことから始めましょう。

 ③ビジネスマナー

ビジネスマナーは事務職に限らず、あらゆる仕事で基本となるスキルです。求人の条件にはなくても、前提として「ビジネスマナーは理解しているもの」と捉えられています。採用後に急な来客や電話で困らないよう、ビジネスマナーはしっかりと身につけておきましょう。

特に、大企業や金融機関など、ブランドイメージが確立されている企業では、ビジネスマナーが重視される傾向にあります。ビジネスマナーをスキルとして証明したい人は、秘書検定を取得するのもオススメです。

Q3. 事務派遣に向いているタイプは?

事務職は、ほかの社員が本業に専念できるよう、さまざまなサポートを行う仕事です。また、派遣社員は勤務条件を指定しやすく、自由度が高いことが魅力。この2つの特徴を踏まえて、事務派遣に向いているタイプを紹介します。

・コツコツ作業が好き
・数字や資料の管理をきっちりできる
・未経験から事務職をめざしたい
・さまざまな職場で事務職を経験したい
・事務職として働きながら、プライベートも充実させたい
・事務職と、育児や介護を両立したい
・働きながら資格取得の勉強に向けた時間を確保したい

「ライフワークバランスを重視したい」「事務職の経験を積みたい」という人は、無理なく働ける事務派遣がオススメ。正社員よりも自分の時間を確保できるので、家庭と両立したい主婦にもぴったりです。

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事務職には一般事務のほかに、営業事務・金融事務・英文事務などがあり、それぞれに特徴があります。どのような職種に就く場合でも、PCスキルとコミュニケーション能力、ビジネスマナーは押さえておきましょう。

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次回は第2回として、事務派遣の【働き方・福利厚生編】を解説します!

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