事務派遣の仕事内容と働き方・気になるQ&A ②休日・福利厚生編

3回にわたって、事務派遣の働き方を紹介するシリーズ。第2回となるこの記事では、事務派遣の休日と、福利厚生にまつわるQ&Aをレポートします。

「事務派遣も有休が取れるの?」「社会保険と福利厚生ってどうなの?」という気になる質問を、すべて解決します! 派遣社員としての働きやすさや待遇を知りたい方は、ぜひご覧ください。

Q1. 派遣社員でも有休は取れる?

派遣社員でも、有休(年次有給休暇)の取得は可能です。

労働基準法では、以下2つの条件を満たした労働者に、有休取得の権利を認めています。

・半年間継続して雇われている
・全労働日の8割以上を出勤している

上記の条件を満たした場合、正社員・パートタイム・派遣社員など、雇用形態に関係なく、すべての労働者に有給休暇が付与されます。継続勤務年数や、週の所定労働日数によって、有給休暇の付与日数が異なる点には注意が必要です。

(出典:厚生労働省「年次有給休暇取得促進特設サイト」/https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/jikan/sokushin/roudousya.html#:~:text=%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%9F%BA%E6%BA%96%E6%B3%95%E3%81%8C%E6%94%B9%E6%AD%A3,%E3%81%8C%E5%BF%85%E8%A6%81%20%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

派遣社員が有休を取得する場合、勤め先の派遣先企業と、雇用元の派遣会社、両方へ申請します。また、業務に支障が出ないよう、日程に余裕を持って申請し、周囲への引継ぎなども済ませておくことも大切です。

Q2. 事務派遣に残業はある? 断れる?

事務派遣の残業の有無、また断れるかどうかは、契約の内容次第です。

前提として、事務派遣で残業が発生するのは、以下2つの条件を満たす場合に限られます。

・派遣会社と派遣社員の間で、労働基準法36条の「時間外・休日労働に関する協定(36協定)」が結ばれていること
・就業条件明示書や雇用契約書に、残業が発生する旨(1日〇時間、1ヶ月〇時間、1年〇時間など)が記載されていること

上記の条件を満たしており、適正な時間で残業を依頼された場合は、派遣社員に残業を断る権利はありません。残業を行う場合は、正社員と同様に残業手当が支給されます。どうしても残業ができない場合は、派遣先企業との信頼関係を失わないよう、伝え方を工夫することが大切です。

一方、「派遣会社と36協定を結んでいない」「就業条件明示書に残業に関する記載がない」もしくは「就業条件明示書に記載された時間を超えて残業を依頼された」場合は、派遣社員に残業を断る権利があります。このような場合は、派遣契約も違反となるので、派遣会社に相談しましょう。

Q3. 派遣会社にはどんな研修がある?

派遣会社によっては、さまざまなスキルアップ・キャリアアップ研修を用意しています。事務派遣に役立つOAスキル研修やビジネスマナー研修のほか、CADやIT知識といった専門的な講座を開催していることも。ExcelやWordは、初級・中級・上級とレベルごとに分かれているなど、研修内容も充実しています。

近年では、自宅で学習できるeラーニングの講座も人気です。育児や介護などで通学が難しい人は、eラーニングのサービスを提供している派遣会社を選ぶと、自宅でもスキルアップに励めますね。

派遣会社の研修はほとんどが無料ですが、一部有料や、外部のセミナーを割引価格で受講できるものもあります。無料の研修はありがたいものの、本気でスキルアップをめざすなら、より学びを深められる有料の研修を検討することもオススメです。

Q4. 派遣社員の社会保険は?

派遣社員でも、条件を満たせば社会保険に加入することが可能です。以下に、派遣社員の社会保険の種類と、加入条件をまとめます。

健康保険・従業員数101人以上(2024年10月以降は51人以上)

・1週間の労働時間が、一般労働者の3/4以上
もしくは次の条件を満たす場合
・週の所定労働時間が20時間以上30時間未満
・月額賃金が8.8万円以上・雇用の見込みが2ヶ月以上・学生ではない
厚生年金保険健康保険と同様
雇用保険・週の所定労働時間が20時間以上
・31日以上働く見込みがある
・学生ではない
労災保険労働者全員が加入対象
介護保険40歳を超えると加入対象(健康保険料と合わせて納付)

労災保険は会社が全額負担し、社会保険(健康保険・厚生年金保険・介護保険)の保険料は、労働者と会社が折半して納めます。社会保険の加入条件については、派遣会社に確認しておきましょう。

Q5. 派遣社員の福利厚生の種類は?

企業には、社会保険などの法定福利厚生とは別に、法定外福利厚生があります。法定外福利厚生は、企業が独自に提供する福利厚生です。派遣会社がどのような福利厚生を用意しているかは企業により異なるものの、以下に一例を紹介します。

・リフレッシュ休暇
・バースデー休暇
・通勤手当
・住宅手当
・資格取得支援
・施設利用の割引制度
・社員食堂
・出産祝い金

なお、産休については、希望により産前6週間(多胎妊娠は14週間)、強制的に産後8週間(本人の希望と医師の了承があれば6週間)の休業が、労働基準法で定められています。育休は、一定の条件を満たした場合、派遣社員でも取得可能です。

派遣会社にどのような福利厚生があるかは、登録前にしっかりと確認しておきましょう。

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条件を満たせば、派遣社員も正社員と同様に、有休取得や社会保険加入が可能です。また、研修制度も充実しているので、未経験から事務職を始めたい人に派遣社員はオススメですよ。

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次回は、事務派遣のQ&Aの最終回として、【派遣のルール】をレポートします!

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